高圧受電設備工事
高圧受電設備工事
高圧受電設備の設置工事から定期的な点検・交換を行います
電力会社からの電力供給による引き込みから、施設内での使用のための受変電設備までの設備工事 また、遮断器をはじめとした経年劣化品の交換やメンテナンスまで対応しています。 新設備導入時における増設、設備撤去に伴う減設、配電盤の変更や増減設なども柔軟に対応します。
工事メニュー
各工事メニューについて
トランス更新
電力会社から受電した高圧の電気を事業所内で使用できる電圧に下げるのがトランス(変圧器)です。
トランスの交換推奨期間は平均的に25年ほどと言われています。
トランスは経年劣化すると、トランス内部での電力のロスが増えて電力の電圧が不安定になったり、電力にノイズやハーモニックが混入して出力される電力の品質が低下してしまったりして、機器の不具合や寿命を縮めてしまうことに繋がります。
結果的に設備の停止など大きな損害の要因になる可能性もあるため、定期的な点検を行い、交換推奨期間が過ぎた場合やなにか異常を検知した場合はすぐに交換することをおすすめします。
また、トランスオイル(絶縁油)も長期間交換を行っていないと劣化し、トラブルの原因となります。
PCB含有の可能性もあるため、適切に交換・処理することが必要です。
トラブルを回避するだけでなく、性能が向上した新しいものへと交換することで省エネ効果も見込めます。
各種計器類の交換
受変電設備は、電気用品安全法や消防法、労働安全衛生法などの法令に基づき、定期的に保安点検を実施することが義務化されています。
点検には、年次点検、定期点検、特別点検の3種類があります。
定期点検は設備によって月に一度または隔月(3ヶ月)で、年次点検は年に一度行われます。
点検を実施できるのは電気主任技術者ですが、外部委託承認制度を利用すると、外部の電気主任技術者への委託が可能です。
受変電設備の保安点検では、各部の損傷、汚損、亀裂、ヒューズホルダーの弛み、ヒューズの状態を点検します。
指摘事項があった場合は速やかに交換しましょう。
高圧遮断機の交換
設定値を超えた異常な電流や電圧がかかったとき、回路を遮断して損傷や火事を防ぐのが遮断器です。
設置から20年以上経過経っている遮断器は交換を推奨していますが、設置されている周囲の環境によっては、部品の腐食や絶縁物の劣化、異物の侵入などにより、20年未満であっても交換が必要な場合もあります。
また、雷などの自然災害によって急激な電気の流動があった場合や電気的な過負荷がかかった場合などに、内部の部品や配線が焼損したり破損したりしてしまうことがあります。
故障や不具合を起こして正常に作動しない遮断機をそのままにしておくと、大きな事故につながる可能性があります。
定期的な動作点検を行い、古くなっていたり不具合が見つかった場合は、新しい機器へと交換し、万が一に備えましょう。
分電盤(ブレーカー)の交換・増設
新しい機械を導入したり、設備を大幅に改造する際に、既存の分電盤の容量では足りなくなってしまうことがあります。
そのまま分電盤をしようすると、すぐにブレーカーが落ちてしまうなど稼働に制限が生じてしまうため、分電盤を増設する必要があります。
また、分電盤の交換推奨期間は10~15年と言われています。
分電盤は使っているうちに、高負荷時に発生する熱によって配線の断線や部品が変形したり、金属部品が参加して接触不良を起こしたり、湿気によって配線の腐食や絶縁体の劣化が発生したりと、内部構造が劣化する場合があります。
15年以上既設のものを使っている場合は、交換の検討をおすすめします。
接地(アース)の改修
接地(アース)は、異常電圧が発生した場合に安全に電気を逃がす役割と、また電気設備内に静電気やノイズが発生するのを防いで、電気機器の信頼性や耐久性を向上させる役割を果たします。
一般的に設置(アース)は、感電を防ぐために行いますが、高圧設備となると変電能力にも影響します。
接地(アース)は電気設備の設計や施工において非常に重要な役割を担っているため、適切な技術や知識を持った専門家による適切な施工が必要です。
私たちは、豊富な実績に基づいて適切な場所や機器を選定し、改修工事を行います。
熱対策(換気扇の取付・交換)
受変電設備は、各機器から熱が発生してその熱がこもってしまうため、室内温度が高くなってしまいます。
温度上昇は各機器の寿命を縮めてしまうため、熱を外に逃がすことが重要です。
また室内が暑くなると、特に夏場などは機器にとってだけでなく、そこで働く作業員にとっても非常に厳しい環境になり、作業効率の低下に繋がります。
換気扇を取りつけて熱を逃がすなどの対策が一般的です。
錆び対策
キュービクルは金属性のため、長期間使用していると徐々にさびてしまいます。
そのまま使用していると、そこから雨が入ってしまい機器の故障の原因となったり、場合によっては漏電や火災の原因になります。
一般的な対策として、錆防止の塗装などを行うことをおすすめします。
錆は一度発生するとどんどん広がっていき、進行が進むと金属を劣化させ穴を開けます。
錆が進行してしまうと塗装メンテナンスでは補修ができなくなってしまうため、錆を見つけた際は早めのメンテナンスをオススメします。
小動物(ヘビ・ネズミ)侵入対策
錆びや劣化によって生じた隙間からキュービクル内に小動物が侵入し、ケーブルなどを噛むことで漏電するということがあります。
侵入経路となり得る箇所は、ただちに改修しましょう。